水素とは
水素の特徴
水素とは、原子記号1の元素で2つの原子が結びついてH2の形になりますが、水素分子として存在することはあまりなく、水や化石燃料、有機化合物の化合物として地球上に大量に存在しています。常温では無色、無臭の気体で水の電気分解や化石燃料から水蒸気改質などにより取り出すことができます。
クリーンエネルギー
水素は、使用時に水しか発生させない地球にやさしいクリーンなエネルギー源です。再生可能エネルギーを利用すれば製造時にも二酸化炭素を発生させない究極のクリーンエネルギーです。
省エネ効果
従来方式 40% に対して
エネファームなら 95%
出展:エネルギー使用の合理化に関する法律
定置用燃料電池の燃料に水素を利用した場合には熱と電気を併せて供給できるため、一般的な電気事業者で約6割程度のエネルギーが無駄になることに比べて、約1割程度に留めることができるため、大きな省エネ効果があります。
防災機能
水素を燃料とする燃料電池自動車(FCV)や定置用燃料電池は、地震などの自然災害により電気供給が途絶えた場合、一時的に電気を供給することができる防災機能としての役割を果たすことができます。
製造方法、利用方法
水素は様々な方法で製造することができ、利用方法も多岐多様で産業用途から我々の生活の中で利用することができる民生用分野に広がり始めています。
先端技術、運用の可能性
日本の水素技術は世界でも先端を進んでおり、直近では、オーストラリア褐炭から液体水素を製造して日本にタンカーで運ぶプロジェクトや水素をトルエンと反応させて運びやすいMCH(メチルシクロヘキサン)に変えて使用場所で脱水素プラントで水素を取り出して使用するプロジェクトも進んでおります。
欧州では、風力発電の余剰電力で水を電気分解して水素を発生させ、天然ガスのパイプラインに混入して、ガスとして使用する「Power to Gas」が行われています。これは送電線不足で無駄になる風力発電の余剰電力を有効に利用するという水素を使ったエネルギー改革のひとつです。
安全性
水素設備は、高圧ガス保安法などにより天然ガスやLPGなどと同様に法律によって設備基準が定められています。他のガスと同様に水素を安全に利用するためには、まずは漏らさないことです。万が一漏れても、水素は軽く、拡散速度も速いため引火の可能性も低くなります。